200年の時を越えて生きる少年の悲哀

初のブログです。

記念すべき第1回は『ポーの一族』

『ポーの一族』は1972年から1976年に連載された少女マンガ界の巨匠・萩尾望都(はぎおもと)の代表作。
図書館で借りて読んだんだけど、めっちゃ面白かったよ。

どんな内容かというと、要はバンパネラ(ヴァンパイア=吸血鬼)の少年エドガーのお話。

少年といっても、見た目が少年なだけで実年齢は200歳以上!
物語は、エドガーとエドガーによって吸血鬼になったアランが時を越えて様々な人々と関っていく形で展開されていくんだけど、
ポイントは“時を越えて”というところ。
1757年に吸血鬼になったエドガーが1976年までの激動の時代を少年のままの姿で生きていく悲哀が最大の魅力。

しかも、時系列が崩された構成なうえに、話によってはエドガーと関った人が後々に不思議な思い出として語る展開になっているからエドガーの存在自体がかなり幻想的なものとして描かれているのも面白い。

200年を超えて全てがひとつにまとまっていくラストは圧巻!!


一番印象的な場面はタイトルと同じ『ポーの一族』で最愛の妹・メリーベルが撃たれて消滅しちゃうところかな。
あそこからエドガーの永遠に続く孤独が始まるわけで、物語の始まりとも言うべきところじゃないだろうか。


ちなみに1976年というのは最終話が掲載された年なわけで、読者と同じ時代をエドガーも生きていることを示して終わりってことだよね。
もはや30年もたってるから気づかなかったけど、この手の演出は個人的にはかなり好きです。


図書館には萩尾望都全集がそろっているみたいだった。嬉しい限り☆。

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by dentaku_no_uta | 2008-02-02 01:13 | マンガ