84発の弾丸

俺たちに明日はない』(1967年・アメリカ)
アーサー・ペン監督。


1930年代に実在したギャング、ボニーとクライドの人生を描く。反体制的な映画のムーブメント、アメリカン・ニューシネマの代表作。

正直言うとこの手の映画の主役のキャラクターって個人的にあまり好きじゃない。
自分自身の気弱な性格が原因なんだろうけど、人を殺すことに「自由」を感じられないんだよね。

まぁ一味はレンジャーに追い詰められてどんどん不自由にはなっていくけど、そういうレベルの問題じゃなくてね。
そもそも勝手気ままに悪行を重ねる人間に主義主張を述べる資格すらないと思うし。

ボニーとクライド、美化されすぎ。基本的に単なる凶悪犯でしょう。



かといって観ていてつまらないかというとそんなことは無かったよ。
暴力シーンとかもっと過激な映画なんていくらでもあるだろうけど、画面全体に荒々しい力強さがあった。

特にラストにボニーとクライドがレンジャー隊に集中砲火を浴びて絶命するところの迫力は秀逸。
飛び立つ鳥、せまりくる車、見つめあうボニーとクライドの顔が交互に映ったところでガガガガガガガッ!
実際のところは諸説あるけど、150発の弾丸が撃たれて、うち84発が直撃して死んだそうな。

まぁこれを観て、「個人は無力だ」とはオレは思えないんだよね。
自業自得じゃないか!

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by dentaku_no_uta | 2008-02-04 21:30 | 映画