ジャズ・ミュージシャンの下積み時代

『BLOW UP!』
細野不二彦。1988~89年掲載。全2巻。

プロのジャズ・ミュージシャンを目指して大学を辞めた菊池青年が下積み時代を終えるところまでを描く作品。
読みたい読みたいと思いながら代表作『ギャラリー・フェイク』も読んだことない細野不二彦作品、昔の比較的短い作品を選んで読んでみた。

いやぁ良かったよ。良い漫画だった!

自分はジャズに興味があるけど、知識はゼロだから、ジャズ・バーで話題に上るミュージシャンの名前も作中で使われる曲も何にも分からなかったけど、やっぱりドラマ部分がしっかりしてるからはまり込めた!

物語は基本的に1話完結式で、菊池が色んな人と知り合って、色んな仕事をして才能を開花させていくまでを描くんだけど、
その知り合う人は大物ミュージシャンだったり、売れないミュージシャンだったり、アイドルだったり、果てはヤクザまで。

みんな大なり小なり影響を与えていくんだよね。

特にバイト仲間の冴えない小田さんが凄く良かった。
お金を貯めてばっかりで、馬鹿にされている小田さん。実は陰でメチャメチャ努力していて、貯めたお金で本場ニューヨークに単身旅立っていく。

「もしかすると実際に夢を生きているヤツほど 夢を語らないものなのかも…な…」
小田さんのニューヨーク行きに関して、上司が菊池に言ったセリフより。

大きいコト言う人ほど口先だけだったりするんだよね。自分も気をつけなければ…。


華やかさは全然ないけど、愚直なまでに自分の決めた道を進んでいく菊池。
最初は緊張して失敗をしていた彼が、仲間とともに堂々と大観衆見守るステージに立つ姿は感動的だよ。
「自分の生まれた場所より、一歩でも遠くへ!」

ジャズを聴いてみたくなると同時に、自分のいるところで努力しようと思える漫画だと思う。

[PR]

by dentaku_no_uta | 2008-02-07 02:12 | マンガ