センチメンタルな妖怪譚

『夏目友人帳』

野郎のクセに少女マンガが好きで、ごくごく普通に本屋に行くと少女マンガのコーナーに足を運ぶ習慣がある。
友人は店員の眼が気になると言ってたけど、そこら辺はやっぱり慣れてくもんだよ。

先月、中野のまんだらけに物色しに行ったときに、少女マンガの一押しのコーナーに置いてあったシリーズが気になって、一巻を買うとこれがなかなかオレ好みのマンガではまる!

それが緑川ゆきが描く妖怪マンガ『夏目友人帳』。

ただし妖怪マンガといっても水木しげる先生的な本格派じゃなくて、基本的にオリジナルの妖怪が出てくるのが特徴的。
1話完結で夏目少年と妖の出会いと別れが毎回描かれるお話。

現在4巻まで出てるんだけど、第1話以降変わらず毎回同じモノローグで始まるパターンを貫いてるから一応どこからでも読めるよ。

モノローグで説明されるのは
1.昔から人に見えない変なものが見えたこと
2.身寄りなく疎まれて、たらい回しにされていたが心優しい藤原夫妻に引き取られたこと
3.妖が見えることは人には秘密なこと
4.ニャンコ先生は招き猫と同化しているから他人にも見えるため、飼い猫としてともに暮らす自称用心棒の妖怪であること
5.若くして死んだ祖母のレイコも妖怪が見えたこと
6.強力な妖力を持つレイコは出会った妖怪に片っ端から勝負を挑み、いびり負かして子分になるよう証として紙に名を書かせ集めていたこと
7.その「友人帳」を持つものに名を呼ばれると妖怪は決して逆らえないこと
8.「友人帳」を遺品として受け継いだ夏目貴志は妖怪に名を返していってること
以上。
これで話の基本設定は全部押さえられる。


人が見えないモノを見える孤独から人と関わらずに生きてきた夏目は、「友人帳」を通して同じ孤独を生きていた祖母を知り、藤原夫妻(特に塔子さん)を通して人の温かさを知り、ニャンコ先生との出会いをきっかけに嫌っていた妖怪の優しさを知り、徐々に周囲に心を開いていく様子が、まず温かい展開。

各話妖怪と知り合っては別れていくんだけど、妖怪の去り際がもの凄い感傷的で毎回結構泣ける!
良いなぁと思うのは、夏目がワザとらしく号泣したりすることはなくて、いつもポーカーフェイス。
にゃんこ先生に語るセリフとか心象表現がじんわりくるんだよね~。


まぁキャラクターに表情が少ないような気がするけど、名前返すところとか妖怪が消えるところの演出は上手い!


そろそろ5巻が出るはず。話も少しづつ動き始めて来た感があるし、楽しみだなぁ。



あと、どうしても「お前を食うのは自分だ」って良いながら近くにいるニャンコ先生って『うしおととら』のとらと被るんだよね(笑)。

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by dentaku_no_uta | 2008-02-15 00:54 | マンガ