豪華絢爛のミュージカル

『オペラ座の怪人』

2004年のジョエル・シュマッカー監督版。

まぁ何にしても原作つきの映画って難しいよね。原作ファンからは「原作と違う!」って言われるし、原作読んでない人からは「イマイチ分からない」って言われるし。(『ハチミツとクローバー』がその象徴だと思う)

ただ、この映画に関しては宣伝でも「大ヒットのブロードウェイ・ミュージカルの映画化!」ってされてた通りガストン・ルルーの原作と言うよりアンドルー・ロイド・ウェバーのミュージカルの映画化の方が近いみたいだから、話はわかりやすくまとまってる。

当然ファントムをどうやって描くかが『オペラ座の怪人』を題材にする上で一番重要なところだろうね。
自分の感覚だと、結構原作の雰囲気には近いと思う。
まぁオレは一読しただけで原作ファンじゃないから、特別語れるわけじゃないんだけど。
オレの解釈としては、ファントムは嫉妬深いストーカー気質の人間って感じなんで、映画にそんなに違和感はなかったな。
もっと見た目醜くても良かったと思うけどさ。髑髏のような、とか腐臭がする、とか書かれてた原作に近づけた方がショッキングなのに~。

まぁ違うなぁと思ったのはラウル!ボンボンで若干ダメ人間だった彼は完璧ヒーローになってた。っていうか、そうじゃないと盛り上がりに欠け過ぎるか…。

他にも設定に大小色々違いがあったけど、最大なのは<ペルシャ人>の不存在だろう。
原作の終盤は<ペルシャ人>の手記という形で進行するから、かなりビックなキャラだったけど、ラウルが終止主役の位置にいるためバッサリ切られてる。
物語もエピソード的には同じようなもので構成されているけど、順番の変更が見られた。

有名なシャンデリア落下を終盤に持ってくるのは良かったんじゃないかな☆。あそこが一番撮影大変だったろうし、実際迫力あった。中盤で入れちゃうと尻すぼみが確実だから、上手い構成だったと思う。


ラスト、クリスティーヌによってファントムが救いを得るところはやっぱりセンチメンタルな気分になったなぁ。
誰にも愛されず生きてきたファントムはクリスティーヌのキスで人としての存在を肯定してもらえたような感覚を味わったのだろう。
悲しすぎる存在のファントムが死なないでくれていたのは嬉しいよ、オレは。そういったアレンジはあり!


劇中、映像がとにかく華やか!仮面舞踏会やシャンデリア落下、オペラ座の様子までまさに豪華絢爛!!ああいう迫力あるシーンってどうやって撮るんだろう。不思議だ。
ただね~。迫力ある映画を家で見るたびに思うんだけど、できれば映画館で観たかった。
華やか過ぎて、どこか作りものっぽさをDVDで観ると感じちゃうんだよ~。


まぁ総じて悪くない映画だから普通に興味があれば観てください。

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by dentaku_no_uta | 2008-02-25 03:07 | 映画