少女マンガの古典的名作

『いつもポケットにショパン』
昨年『天然コケッコー』が映画化されたくらもちふさこの代表作のひとつ。1980年から1981年まで別冊マーガレットで連載。

タイトルから分かるとおりピアノの漫画です。ピアノを通じて成長していく麻子と季晋を中心とした青春群像劇。


まぁね、もう既に30年近く昔の漫画だから当然、当時のトレンドは廃れてるし(ローラースケートとか)、絵も古くさくはなっちゃいるけど、物語は普遍性があって普通に面白かった。

「音が聞こえてくるような演奏シーン」と評されてるのをどっかで読んだけど、ぶっちゃけて言えばクラシックは比較的好んで聞くほうだけどピアノとか触ったことすらもほぼ無いんで、演奏がリアルに描かれているのかどうかの判断は自分じゃつかないっす。
『のだめ』読んでも『神童』読んでも演奏シーンはかっこいいなぁと思っちゃうし。

もしかしたら剣道部の人が大河の『新撰組』の剣道シーンを観た時のような、あるいはバスケ部の人が『I’ll』の試合のシーンを読んだ時のような切なさをピアノやってる人が読んだら感じるのかも?

ただあまりモノローグを乱発しないで表情と指先のアップを上手く使った演奏の描き方は凄い。

『神童』は文章の使い方上手いなぁと思ったけど、こちらはコマ割とか構図で魅せるところが強いように思われ。


物語は何と言うか「月9のドラマ」っぽい感じと言えば雰囲気は伝わるだろうか?
コンパクトにまとまっていて、トレンディーなラブストーリーなんだよね。
全体的に嫌味がない。
嫌な感じの人もいるし、恋のライバルもいるけど全ては物語が進むにつれて綺麗に収斂していくんで、とても爽やかな読後感。

まさに王道の少女マンガ!
ただ当時の少女マンガは夢物語がほとんどで等身大の少女を描く作品は少なかったということ、またヒーローがミュージシャンと設定された始めての漫画であるということ(あくまでWikipediaの情報です、悪しからず)を考えると、今に残した影響は絶大。

そして、いまだに作者はバリバリの一線で活躍中ということで。巨匠ですね、くらもちふさこ氏。

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by dentaku_no_uta | 2008-03-11 22:38 | マンガ