『アオハルッ!』/みもり

プリンセスコミック/秋田書店/全3巻

作者のみもり先生は、現在「good!アフタヌーン」で『地獄堂霊界通信』のコミカライズを連載中である。
そっちを書くつもりだったんだけど、『アオハルッ!』抜きにはみもり先生は語れない!と思い立ちて、こちらを先に。

おそらく、みもり先生が漫画愛好家の中で認知されたのは『ひぐらしのなく頃に 宵越し編』の作者としてではないだろうか。
もともと自分は『ひぐらし』の原作に思い入れもなかったからってもあるだろうが、友人にコミカライズを全部借りて読んだ結果、一番面白かったのは番外編の『宵越し編』だった。

で、ある日、本屋に行ってみると、えらく表紙の可愛い少女マンガが目に付いた。帯を見てみると「『ひぐらしのなく頃に 宵越し編』のみもり先生 最新作」的なことが書いてある。
じゃ、買ってみようかいなと2巻までを買ってみたのが出会い。


『アオハルッ!』は『宵越し編』のようなオカルト要素が一切無い、完璧な少女マンガで中1の少年少女のハイテンションな恋模様を描いた作品である。

幼なじみの二条花日と名取いずみはそろって中学に入学。期待と不安を胸に新しい日々が始まった。
1年生には、席の近い人たちで班を作り、入学制作をつくるという恒例のイベントがあった。しかし、花日といずみの班のメンバーはみんなちょっとづつ問題を抱えていた。
若干ぐれ始めの兆候がある本郷呂澪(ほんごう ろみお)、呂澪との溝に悩む、呂澪の幼なじみ八広誉(やひろ ほまれ)、小学校時代に虐められて学区外の中学へと入学してきた森ノ宮新菜、ある理由から保健室登校中の妙典碧人(みょうでん へきと)。
彼らは無事に入学制作を完成させることが出来るのだろうかー



まず、作品の魅力として挙げられるのが、みもり先生の絵柄である。
濃いけどあっさりしている、というか。読みやすく、また躍動感があって良いのだ。キャラクターの可愛らしさが凄い。

次に、上にも混ざってるが、キャラクターの魅力。超可愛いです笑。自分はツンツンお嬢様こと森ノ宮新菜が一番好きなだったなぁ。
みんな個性的で明るい。次々に畳み掛けるようなギャグが面白くて、笑った笑った。
ワンピース型のセーラー服という変わった制服も気になるところ。

そして、無駄に拡散しないコンパクトさ。
いつ…中一の一学期
どこで…学校と森ノ宮宅
誰が…5班の6人が
何を…入学制作をする
と、いたずらに脇にそれることなくゴールへひたすら向かっていく。結果全3巻と手頃な長さでキチンと完結を迎えている。

ちなみに少女マンガらしく全校放送で告白というイベントもあり。


ラストには8年後、成人を迎えた彼らの姿が少しだけ描かれている。
まったくの根拠の無い話だけど、カップリングの未来を予想してみるに
花日といずみ…後に交際後、別れる。お互いに恋人はいるけど、今でも仲良し。
呂澪と誉…後に交際開始。現在も継続中。
碧人と新菜…比較的最近になって交際開始。
と勝手に踏んでいる。多分続きが描かれることは無いだろうなぁ。


現在、連載中の『地獄堂霊界通信』は『宵越し編』のオカルト要素と『アオハルッ!』の子供の魅力が反映されていて、かなり面白い。
みもり先生は他にも季刊誌の少女漫画誌でオリジナルの『くくりゃんせ』、ウェブコミックで原作付の『八百万』とあわせて3つの連載を持ち、売れっ子への道を爆進中のようである。期待!




黒澤映画の次が少女マンガと、混迷の模様が一層深刻化している節がある、私の駄ブログでした。

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by dentaku_no_uta | 2009-01-21 02:20 | マンガ