四月物語

岩井俊二監督作品
1998年
主演;松たか子


あまり人に堂々と言えないような理由から、北海道は旭川から東京の大学へと進学した女性の期待と不安の日々を描く作品で、70分弱とごくごく短い映画である。

岩井監督作品は『花とアリス』と『リリイ・シュシュのすべて』の二つしか観たことないから、あまり詳しいわけではないのだけども、その画面の美しさが凄く良いなぁと思っていた。
『四月物語』でも画面の美しさは流石なもので、オープニングからしばらく続く桜吹雪の美しさは、日本人なら見とれてしまうこと請け合いである。

話としては、本当にアップダウンのない話であり、ハリウッド映画のようなエンターテイメントを求めて映画を観たら、メチャメチャ退屈すると思う。

ただ、主人公が大学に入学したばかりで、右も左も分からないままに馴染もうと試行錯誤する様に感情移入できる人は好きな映画だろうなぁ。


何より、引っ込み思案で、おどおどしながら「性格は明るい方だと思います」と自己紹介する主人公・楡野を演じる松たか子が素晴らしい。
ちょっとした仕草や表情に色々な感情が観られて、もううっとりしてしまうね(笑。

『花とアリス』の蒼井優の魅力も心を奪ってやまないものがあったけど、こういう演技を引き出すのも監督の力量なのだろう。

ラストも綺麗な終わり方で、そこはかとなくホッと落ち着く映画だった。やっぱり自分は岩井監督が好きなような気がする。色々観てみよう。

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by dentaku_no_uta | 2009-01-28 23:50 | 映画