カテゴリ:マンガ( 24 )

全19巻。
アフタヌーン
92~00年


good!アフタヌーンにて新シリーズが8年ぶりに開始されている。気になってたんで漫喫で旧シリーズを読んでみた。

もう、なんか凄すぎて何も言えねえ…。そこはかとなく北島っぽくなりましたね。あんまり今のテンションではいつも以上に大したこと書けなそうな気配で満ちているぜ。

必要と判断すれば即射殺する超絶アウトロー刑事の漫画なんだけど、…その密度、迫力凄すぎる。
こんなにカッコイイ、アウトローものは映画にもないと思う。
これはリアルタイムで読んでた人たちは、復活に熱狂するだろうなぁ。

基本的には単行本1冊で収まる物語が、何件も続く形。当時の社会的出来事が多くモチーフに使われている。(神戸の連続児童殺傷事件とか)
最初の頃こそ、いかにも初期の作品っぽい作画だったけど、連載が進むにつれて今の画にまで到達。
高橋ツトムの凛々しい美男美女は神!飯田刑事と相沢刑事がきてます。

ちょうど来月から完全版全10巻が発売されるんで、買おうと思う!っていうか高橋ツトムの作品全部集めたい!


多くの名ゼリフに彩られる作品の中から好きなものを一つ。
ーあなたにとって死とはなんですか?
ー敗北。

いつか言ってみたい笑。

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by dentaku_no_uta | 2009-01-30 23:20 | マンガ

コミックリュウ掲載のショートコミック『第七女子会彷徨』第4話~第6話について以前も書いてみたが、続いて7話、8話についても書きやす。

【7】時空探査機ーDeep diver-
人型時空探査機“KG86”を経由して同じく探査機“フォトン77”が未来からやってきた。送信機の事故で3分後にネコが一匹、転送機を通ってこの時間軸にやってくる。生体を時空転送するとまったく別のモノに再構築されてしまうが、このネコと思われる謎の生物により街が破壊される事件が起きることになっている。“フォトン77”の目的は受信直後にネコを追放すること。しかし、もともと困難であったこともあり失敗。“フォトン77”は金やんと遊びに来ていて近くにいた高木さんに助けを求めるがー(16P)

【8】友達選定ーWander7-
全国的にほぼ全ての高校で、入学と同時に友達が一人組み与えられる制度がある。「友達」という項目が成績表にもあり、社会に出る際に重要な判断基準にもなる。金やんと高木さんも、筆記アンケートにより振り当てられた“友達”だった。
今日は、“友達”の面接試験ー(12P)


7話は1月号掲載、8話は現在発売中の3月号掲載。

時空探査機はSF濃度がかなり強い作品となっている。一応タイムパラドックスものでもあるし、なにより人型探査機の描写や台詞回しにSF小説っぽい雰囲気が出ている。今までで最長の16ページのボリュームも含めて読み応えのある作品だった。
金やんと高木さんはいつも通りだけど。

8話はお気に入り。「デジタル天国」と同じくどこか殺伐とした世界観のちょっとした良い話。奇行の多い高木さんをフォローする金やん。面接の担当の先生が「高木さんに不満はないのか?」と質問するところで、回想に入る。
「友達」制度自体に疑問をもつ金やんは高木さんに心を開くことが出来ない。そして最初から奇行連発の高木さん。仲良し二人組の出会いが描かれる。
面接試験で、金やんが何と答えたかは直接は描かれないが、最後のコマのセリフで予想は出来る。
作品名の由来も多分この話にあるのだろう。金やんと高木さんが「友達」に振り当てられた時の番号が7番→「“第七”女子会」と。いや、まぁ元々は『第七官界彷徨』って小説から着てるんだろうけど。

相も変わらずの、何か酷いガールズトークが魅力的ですな。

前、石黒正数と作風が近いと書いてみたが、どうやらホントに石黒先生のアシスタントらしい(『それでも町は廻っている』4巻5巻のあとがきより)。
同じく石黒先生のアシスタントであり、ウルトラジャンプで「シュメール星人」を連載中のツナミノユウ先生ともども良い味を出している。

つばな・ツナミノユウ両先生ともオチのつけ方が上手いのだ。やはりアシスタントをしていると影響が出たりするものなのだろうか。

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by dentaku_no_uta | 2009-01-24 21:26 | マンガ

以前、今まで読んだ中で一番好きなマンガとして冬目景の作品『羊のうた』を挙げた。
もう一つ同じ冬目景の作品についてグダグダ書かせていただく。

e0128729_0472111.jpg『イエスタデイをうたって』(通称;『イエうた』)は、mixiの冬目景のコミュニティ内で行なわれている「一番好きな作品」というアンケートで現時点において断トツの一番人気を誇る作者の代表作である。
自分にとっても初めて読んだ冬目作品であり、初めて集めた青年コミックであり、思い入れの深さは、それはそれは深いものでがある。
もはや「好き」とかそういうのとは別次元に自分の中に置かれているマンガといって過言はない。


超簡単なあらすじ
大学卒業後、フリーターとなった魚住陸生(リクオ)は、大学時代の同級生・森ノ目榀子(シナコ)のことが忘れられない。そんなリクオは、ある日カラスを飼ってる変わり者の少女・野中晴(1巻当時18歳くらい)と出会う。実はハルは中学時代に一度リクオと出会っており、その時からリクオに想いを寄せていた。
一方、リクオの想い人の榀子は、高校生の時に死んでしまった幼なじみがいつまでも忘れられずに一度帰った実家の金沢から逃げるようにして戻ってきた東京で教師をしている。さらに榀子の幼なじみの弟・早川浪(ロウ)もまた、幼少時からずっと榀子への不毛な恋を続けていてー。


という、主要な登場人物が皆、報われない想いの中に日々を過ごしている話である。
まぁコメディ要素も強い話であり、重かったり暗かったりすることはあまりないのではあるが。


『イエうた』は、平成10年にビジネス・ジャンプで連載が始まってから10年以上が経つが、既刊は6冊と、かなりゆったりとしたペースで続けられており、現在は半年ほどづつの期間でBIRZの『幻影博覧会』と交互で掲載されている。

もはや冬目景のライフワークと化している面もある『イエうた』は高橋留美子へのリスペクトも含まれていると考えられる。
榀子の幼なじみが回想で描かれる時にいつも顔が黒く塗りつぶされているところなどは、『めぞん一刻』でも同様の演出がなされているし、榀子自体にも管理人の音無響子の影響がありそうだし、穿ってみれば、ハルにも冬目景が同人誌を作り、「永遠のアイドル」というラムちゃんのキャラが反映されているとも考えられそうだ。


冬目景の作品は多くの魅力的な女性キャラに彩られてきたが、ハルと榀子の人気はその中でも屈指のものがあり、作品の人気の理由の一つでもある。ファンと会えば、「ハル派?榀子派?」の話題を振ると結構盛り上がる。ちなみに自分はハルちゃん派です。

物語は、恋の甘さ、切なさとかよりも、あまりに長い膠着状態による倦怠感、逆に変化が訪れると戸惑いを感じている様が出ているように思う。
全体的に、周りで何かが起きるという外的事象よりも、彼らが何を思うかという内省的な面が重視されており、そういった意味で文学的であるとさえ言える作品である。

また、半年のシリーズごとに中編の連作として様々なドラマも進んでおり、ハルの母親、映画作りに励む高校生達、ハルに片想いしていた高校の同級生の湊航一、リクオの高校時代の元カノの柚原チカ、浪の通う予備校のカップル(『ももんち』にも登場)と多くの人々が一時彼らと関わり、何かを残して舞台から去っていた。

劇中でも3年の月日が経ち、主要なキャラたちも、徐々に前向きになりつつあり、恋愛関係にも少しづつ変化の兆候がある。
とはいえ、未だ、リクオがハルと榀子とどっちとくっつくエンディングとなるかは不透明な節があり、目が離せない。

加えて、長い連載期間のために、絵の上手さ、演出の上手さ共に半端無い冬目先生の進化の歴史としても興味深いものがある。個人的には4巻以降に一気にレベルが跳ね上がった感があるかと。榀子先生は1巻とは同一人物かどうか分からないくらいのモデルチェンジをしてしまった(笑)。


オレにとっては、『イエうた』はもはや生活の一部である。休載していても掲載されていても常に心に引っ掛かっている。もし好きな本の登場人物になれる道具があったら、是非『イエうた』の世界に入りたいです(意味不明)。
完璧に冬目信者である私ですが、この思いを共有できる人とは仲良くできるであろうよ。

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by dentaku_no_uta | 2009-01-24 00:43 | マンガ

プリンセスコミック/秋田書店/全3巻

作者のみもり先生は、現在「good!アフタヌーン」で『地獄堂霊界通信』のコミカライズを連載中である。
そっちを書くつもりだったんだけど、『アオハルッ!』抜きにはみもり先生は語れない!と思い立ちて、こちらを先に。

おそらく、みもり先生が漫画愛好家の中で認知されたのは『ひぐらしのなく頃に 宵越し編』の作者としてではないだろうか。
もともと自分は『ひぐらし』の原作に思い入れもなかったからってもあるだろうが、友人にコミカライズを全部借りて読んだ結果、一番面白かったのは番外編の『宵越し編』だった。

で、ある日、本屋に行ってみると、えらく表紙の可愛い少女マンガが目に付いた。帯を見てみると「『ひぐらしのなく頃に 宵越し編』のみもり先生 最新作」的なことが書いてある。
じゃ、買ってみようかいなと2巻までを買ってみたのが出会い。


『アオハルッ!』は『宵越し編』のようなオカルト要素が一切無い、完璧な少女マンガで中1の少年少女のハイテンションな恋模様を描いた作品である。

幼なじみの二条花日と名取いずみはそろって中学に入学。期待と不安を胸に新しい日々が始まった。
1年生には、席の近い人たちで班を作り、入学制作をつくるという恒例のイベントがあった。しかし、花日といずみの班のメンバーはみんなちょっとづつ問題を抱えていた。
若干ぐれ始めの兆候がある本郷呂澪(ほんごう ろみお)、呂澪との溝に悩む、呂澪の幼なじみ八広誉(やひろ ほまれ)、小学校時代に虐められて学区外の中学へと入学してきた森ノ宮新菜、ある理由から保健室登校中の妙典碧人(みょうでん へきと)。
彼らは無事に入学制作を完成させることが出来るのだろうかー



まず、作品の魅力として挙げられるのが、みもり先生の絵柄である。
濃いけどあっさりしている、というか。読みやすく、また躍動感があって良いのだ。キャラクターの可愛らしさが凄い。

次に、上にも混ざってるが、キャラクターの魅力。超可愛いです笑。自分はツンツンお嬢様こと森ノ宮新菜が一番好きなだったなぁ。
みんな個性的で明るい。次々に畳み掛けるようなギャグが面白くて、笑った笑った。
ワンピース型のセーラー服という変わった制服も気になるところ。

そして、無駄に拡散しないコンパクトさ。
いつ…中一の一学期
どこで…学校と森ノ宮宅
誰が…5班の6人が
何を…入学制作をする
と、いたずらに脇にそれることなくゴールへひたすら向かっていく。結果全3巻と手頃な長さでキチンと完結を迎えている。

ちなみに少女マンガらしく全校放送で告白というイベントもあり。


ラストには8年後、成人を迎えた彼らの姿が少しだけ描かれている。
まったくの根拠の無い話だけど、カップリングの未来を予想してみるに
花日といずみ…後に交際後、別れる。お互いに恋人はいるけど、今でも仲良し。
呂澪と誉…後に交際開始。現在も継続中。
碧人と新菜…比較的最近になって交際開始。
と勝手に踏んでいる。多分続きが描かれることは無いだろうなぁ。


現在、連載中の『地獄堂霊界通信』は『宵越し編』のオカルト要素と『アオハルッ!』の子供の魅力が反映されていて、かなり面白い。
みもり先生は他にも季刊誌の少女漫画誌でオリジナルの『くくりゃんせ』、ウェブコミックで原作付の『八百万』とあわせて3つの連載を持ち、売れっ子への道を爆進中のようである。期待!




黒澤映画の次が少女マンガと、混迷の模様が一層深刻化している節がある、私の駄ブログでした。

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by dentaku_no_uta | 2009-01-21 02:20 | マンガ

斎藤岬という漫画家をご存じだろうか。

斎藤先生は1995年にデビューして以来、コミックバーズ(デビュー当時はコミックバーガー)及びその姉妹誌にて看板作家として活躍し続けている漫画家である。

『退魔針(原作/菊池秀行)』、『死神探偵』シリーズ、『ひなたの狼』、そして連載が終了間近の『DRUG-ON』と常に良作のエンターテイメント作品を描いているにも関わらず、バーズというあまりにもマイナーな媒体に掲載されているがゆえに、ヒットに恵まれていない感がある。


『DRUG-ON』が今月30日発売のバーズにて最終回を迎える理由も、どうやら幻冬舎が望むレベルの売り上げを単行本が出せていないらしく、新連載に切り替えることになったということらしい。

遠からず再開したいとは作者は言っているものの、以前連載していた新撰組を題材にした『ひなたの狼』も芹沢討伐で第1部を終えてから再開の見込みは立たず、姉妹誌で掲載中に休載となった『死神探偵』シリーズは再開に何年もの時間を費やすことになった。

これは必ずしも編集側が全ての責任を負うものでもなく、作者自身の原稿制作のスピードの影響を含めてのものでもあるそうだ。
しかしながら、あらゆる作家が原稿を落とすか休載を細かく挟むという状態のバーズにおいて、少なくとも私が雑誌を買い始めてからの1年半の間、一度も休むことなく、加えて表紙を隔月くらいのペースで斎藤先生が担当しているのであるから、描くのが特別遅いとは思えないのだが。



さて、『DRUG-ON』。
不思議な力を宿す泉を守る「狩者」テイカーたちの戦いの物語である。

画力・シナリオとバランスよくハイな技巧を持つ作者の作品であり、こんなにアニメ化しやすいものもないと思う。

テイカーには、パートナーとなる「従者」バレットという存在がおり、コンビで基本的に行動する。バレッドは、テイカーの肉体を原料に錬金術で人間に仕立て上げた不可思議な存在であり、バレッドはテイカーにとって「分身であり、娘であり、妻」(男目線、逆も然り)にあたる。

カイとアリス、ジャックとドロシー、ジルとピーターの3組のコンビが魅力的であり、その戦闘もかっこいい。


自分は斎藤先生の作品の中で、このマンガが一番面白いと思う。
であるがゆえに、全てを解決せずに最終回を迎えるであろうことはとても寂しいなぁ。

再開できなければ、同人ででも続ける意向を作者が示しているのが救いだよ。さすれば、まだ行ったことないコミケでもコミティアでも行こうぞ。


もし、斎藤先生を何らかの事情ででも放出することになれば、その時がバーズの終りの時になるような気がする。
冬目先生、PEACH-PIT先生、山田章博先生…。バーズコミックの単行本の売り上げと認知度向上に貢献したマンガ家は少なくないけど、雑誌に対する最大の功労者はやっぱり斎藤先生なのではないだろうか。
せめて、もう少しメジャーに!

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by dentaku_no_uta | 2009-01-10 02:04 | マンガ

アニメ第3期も始まったヤングマガジン連載の人気作『みなみけ』。

高校の時に借りて3巻まで読み、4巻以降収録の作品は雑誌のほうで読んでるくらいには好き。
初期からの読者ではないけど、アニメ化される前からは知ってる程度の私です。

まぁ『みなみけ』のまったりとしていてる、ささやかなショートショートの数々が好きなんだけど、あの作品、基礎の設定がほぼ表に出てこないため謎めいたところがいくつかありますよね。


特に不可思議なものとして“両親の不在”
これ、絶対読んでる人一度は感じたことあると思う!
っていうか、両親が不在で高2・中2・小5の姉妹3人で暮らしてるって尋常ならざる事態じゃないですか。

千秋は制服来て学校行ってることから、多分私立の小学校通ってるんだろうし、春香もバイトしてるようには見えないから、結構金銭的に余裕のある暮らしをしてるんだろうけど。
…どのように生計たててるんでしょう。


もう一つ“髪の色”
単行本の表紙と、アニメを観たところ、春香と千秋は薄い茶髪で夏奈は黒髪ですよね。

千秋はまぁまず地毛だろうし、春香はあまり髪の毛を染めるような性格には見えない(主観ですが)から、地毛であると想定すると、何故か夏奈だけ髪の色が違う。
なんか千秋の春香と夏奈に対する態度も露骨に違うし。
…もしや?!



とか、ひねくれ者のオレはどうしても『磯野家の謎』的に考えてしまうのですが、興ざめですね。
ただ単純に作者の描きたかった世界をシンプルにした結果がああなった、それだけのことな気もします。
「両親?いますよ、描いてないだけで」「髪の色?可愛くなるようにしただけだけど?」その程度のことかも。

でも、やっぱりちょっと気になる(笑。オレだけ?

また文体がめちゃめちゃになってしまった…笑。

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by dentaku_no_uta | 2009-01-09 00:47 | マンガ

いつかやりたかったBEST10もの。

2008年に新連載ないし単行本1巻が発売されたマンガを対象とする。評価基準は電卓式の根拠なき独断。

1.からん(木村紺・アフタヌーン・既刊1巻)
2.ももんち(冬目景・スピリッツ・未単行本化)
3.バクマン(大場つぐみ×小畑健・週刊少年ジャンプ・既刊1巻)
4.ACONY(冬目景・アフタヌーン・未単行本化)
5.がらくたストリート(山田穣・BIRZ・既刊1巻)
6.第七女子会彷徨(つばな・リュウ・未単行本化)
7.ハックス!(今井哲・アフタヌーン・既刊1巻)
8.70億の針(多田乃伸明・フラッパー・既刊1巻)
9.まんがの作り方(平尾アウリ・リュウ・近日1巻発売予定)
10.ZODIAC GAME(真じろう・BLADE・既刊2巻)


まぁ2とか4は連載はじまったの今年じゃなかったり、対象となったものの基準が曖昧だったりするけど。要は来年以降の注目作ということで。


おそらく一般的に認知されてるのは、『バクマン』くらいか。
1・2・5・6については既出。

『ACONY』は愛する冬目先生の脱力系コミディー。永遠の13歳アコニーと不思議なアパートのお話。長い休載を経て、今年復活。来年中には念願の1巻が発売されるのは間違いないだろう。

『ハックス!』は高校のアニメ部がアニメを作っていく話。四季賞出身の作者の初連載で、絵はあまり上手くないが、力の抜けた主人公たちの会話が面白い。

『70億の針』も作者初の連載だと思われる。フラッパーのお家芸・本格SFの新作。タイトルは古典的SF作品『20億の針』より。独特なシャープな雰囲気が魅力的。

『まんがの作り方』も作者の初連載作品(というかデビュー作がそのまま連載化)。百合モノのマンガを描くためという不純な動機で、自分を慕う後輩(マンガ家)と付き合い始めた売れない漫画家の先輩の話。面白いです。単行本の発売が楽しみ。

『ZODIAC GAME』も作者の初連載かな?最近流行りの「ゲームもの」。負けたら死ぬってやつです。真じろうがどういう経歴の持ち主なのかは分からないけど、えらく絵の上手い新人である。アニメーターっぽい。アニメ化されないかな。


ざっと、簡単に。いつか個別に詳細書くかも。
来年もやります。ブログやってたら。

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by dentaku_no_uta | 2009-01-07 00:22 | マンガ

BIRZコミック/幻冬舎

昨日発売された“謎の新人(笑)”山田穣の初単行本である。
調べてみたところ、別名義で成人向けマンガ界で活躍している人物らしい。ちなみにその道に詳しい友人に聞いてみたところ、「金を払うに値する作家である」とのコメントをいただいた。なんじゃ、そら。

BIRZの連載の1回目から好きで、ぽこぽこ休載をはさんだ結果、結構時間が掛かったがようやく1巻が発売された。

正直さが異常のレベルに達している小学生のリントとその同級生のタイセー・たすく・ナルミが宇宙人の少女や少女の形をした山の神と遭遇するジュブナイル譚。
ここに中学生の姉や大学生と思われる兄が絡んで物語が進行していく。


作者がHPで言うには、推定発行部数12,000、返品率2割、再刷無しで印税が70万弱と踏んでいるそうな。
もうちょい行くんじゃないかな。少なくとも、今年1年間でBIRZで始まった新連載の中では断トツに面白いと思う。

あまりに濃すぎる兄をはじめとした個性的なキャラクターとある種ツボを押さえた少女の造詣が魅力的である。
また、ゆるい展開であるにも関わらず、物語には謎が多く、先が大いに気になる。

前から気になっているのが、BIRZにおけるこの作品の位置付けである。
雑誌連載においては各作品の最終ページに一言みたいなものがついているが、極端にゆる~い作品にしようとしてるように見受けられて毎回違和感があった。単行本の帯でも「過度な期待は要注意」とか、売る気ねぇの?と思ってしまう。同じようなキャッチフレーズを使う『みなみけ』は本当に動きがない日常の話だから良いんであって、『がらくたストリート』では内容との間にずれが生じてる。普通に面白いと思うのだが。

同じく帯に「非・正統派ジュブナイル」と書かれているが、「非・正統派」なのは作品ではなく、おそらく作者のほうであろう。
ホームページで、「どこが面白いのか分からない」と言ってみたり、表紙をとると自虐的なマンガが表れたりする。
その反面、大いにひねくれた性格をしていられるようで、単行本に特典をつけてくれた店に関して「この店、なんにでも特典つけてやがる」と書いてみたりもしていて、笑ってしまう。


個人的にかなりプッシュしている作品であり、「電卓式このマンガが面白い 2008」とかやればBEST10には入るね!(笑)

掲載誌のBIRZはこの2ヶ月で6本ほど新連載が始まり、その全てが移籍組という分かりやすいてこ入れに入っている。迷走中…。ホントに、大丈夫なんだろうか。

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by dentaku_no_uta | 2008-12-26 00:43 | マンガ

太田モアレ
good!アフタヌーン


11月7日、アフタヌーンの増刊号「good!アフタヌーン」が創刊された。
私は『地獄堂霊界通信』のみもり先生の作品が好きなこともあり、発売日の朝に大学行きがてら本屋で入手。


「good!アフタヌーン」は、談社がかなり力を入れて来たらしく、アフタヌーンの看板である藤村康介や沙村宏明のほか、高橋ツトム・石川雅之・麻生みことといった面子が連載陣に名を占める増刊号とは思えぬ豪華な雑誌となっている。

しかしながら、そんな綺羅星のごとく輝く執筆陣が描く第1話達の中で、私の心をズバッと射抜いたのは、初連載の新人・太田モアレの『鉄風』であった。


身長182センチの巨娘・石堂夏央は、どんなスポーツもすぐにこなしてしまう超絶な運動神経の持ち主で、あまり性格のよろしくない高校生。
そんな彼女を、小柄で眉の太い元気娘・馬渡ゆず子が(総合)格闘技に勧誘して…。


いい感じに性格のひねくれ曲がってる石堂が、第1話目にしてキャラが立っている。格闘技部に体験入部して、馬渡とスパーリングをすることになった石堂、楽しそうな馬渡を見て思う

「ああ…この感じ…この控え目に自信を隠した顔… その自信が砕ける瞬間を見るのは…嫌いじゃない

周囲から誤解されがちのでもなく、ごくごく普通に性格の悪い人が主人公のスポーツマンガってあまりないような気がする。
インパクトのある石堂と対になる形で、典型的な主人公のようなキャラの馬渡が輝いている。


さらに6ページしかないスパーリングのシーンの迫力だけで、格闘系の漫画としても今後に激しく期待できる。
どうやら石堂は空手、馬渡は(ブラジリアン?)柔術の使い手のようだ。
身長差もものともせず顔面に蹴りを入れてきた馬渡(しかも、打撃技は苦手といいつつ)に激昂する石堂!
これからどうなる!?
続きが読めるのは1月。気の長い話よ。



他、「good!アフタヌーン」では香月日輪の児童文学のコミカライズ『地獄堂霊界通信』(みもり)と「ハルシオン・ランチ」(沙村広明)が面白かった。

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by dentaku_no_uta | 2008-11-08 19:07 | マンガ

COMICリュウ
未単行本化



新人賞<龍神賞>出身・つばなの不定期連載中の短編連作シリーズ。現在発売中の12月号に6話目が掲載されている。


女子高生の高木さんと金村さん(通称・金やん)の二人組がSFチックな道具の溢れる不思議な世界で過ごす日常の話。

マイナー誌リュウに掲載されてる作品でイチオシのマンガである。とはいっても4話目から先しか読んでないから半分は読み逃しているのだが。


以下4話から6話の超簡単なあらすじを記す

【4】追憶の旅ーPromise meー
大掃除をしていたら“大切なもの”を無くしてしまった高木さんは、金やんを連れて、思い出したい時間の記憶を観れる<追憶屋>へと向かう…。(8ページ)

【5】デジタル天国ーExtra dates-
超プレミアのついたCDを貸していた、クラスメートの坪井さんが事故死してしまった!CDを取り返すため高木さんはデジタル天国へ行く…。(12ページ)

【6】食べたつもりガムーdayeat-
金やんより3キロも太っていることが悔しい高木さん。ご馳走を食べたつもりになるガムを駆使してダイエットに挑む…。(8ページ)


以上から分かるように、基本的に物語は高木さんが何かをしようとすることで始まる。ここで、高木さんは何故か常に上から目線で喋る人、金やんはいわゆる常識人のキャラクターである。


極めて短いページ数で起承転結をきちんとつける巧さが本作品の魅力であろう。
特に「デジタル天国」はそのアイディアも含めて秀逸である。

「デジタル天国」とは死んだ人間のデータを抽出・変換して保存している世界である。いづれ現実世界で【人工の体】が造られるのを待っているらしいが、当面は親の完全な監視下で暮らすことになっている。


この話はオープニングから面白い。

担任「はい 席着け~
   えー 出席を取る前にお知らせがあります
   昨晩……事故で入院していた坪井沙希さんが
   死んじゃいましたので日直は一人分繰り上がって 次 戸川だから今日よろしく
戸川「えー!坪井のやろう!!」ガガーン


この倫理観もへったくれもない世界で、生死を問う壮大なテーマっぽいのになされるのはスケールの小さい話。それでも、ちょっといい話の雰囲気も入れつつ綺麗なオチをつける。
巧い。
方向性としては藤子F先生の巧さに似ている。最近の作者では石黒正数が近いか。


10月号、11月号、12月号、さらに今月19日発売の1月号に掲載されているのに、扱いは何故か不定期連載。
本連載化が望まれる。
そして、このショートコミックはいつ単行本化か出来るだろう。09年に出来るのか?

今後が注目の作者・作品である。


余談だが、各話の後につけられてるサブタイトルは森博嗣の影響であると予想している。つばな先生は森作品を愛読しているようなので。

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by dentaku_no_uta | 2008-11-02 21:16 | マンガ