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BIRZコミック/幻冬舎

昨日発売された“謎の新人(笑)”山田穣の初単行本である。
調べてみたところ、別名義で成人向けマンガ界で活躍している人物らしい。ちなみにその道に詳しい友人に聞いてみたところ、「金を払うに値する作家である」とのコメントをいただいた。なんじゃ、そら。

BIRZの連載の1回目から好きで、ぽこぽこ休載をはさんだ結果、結構時間が掛かったがようやく1巻が発売された。

正直さが異常のレベルに達している小学生のリントとその同級生のタイセー・たすく・ナルミが宇宙人の少女や少女の形をした山の神と遭遇するジュブナイル譚。
ここに中学生の姉や大学生と思われる兄が絡んで物語が進行していく。


作者がHPで言うには、推定発行部数12,000、返品率2割、再刷無しで印税が70万弱と踏んでいるそうな。
もうちょい行くんじゃないかな。少なくとも、今年1年間でBIRZで始まった新連載の中では断トツに面白いと思う。

あまりに濃すぎる兄をはじめとした個性的なキャラクターとある種ツボを押さえた少女の造詣が魅力的である。
また、ゆるい展開であるにも関わらず、物語には謎が多く、先が大いに気になる。

前から気になっているのが、BIRZにおけるこの作品の位置付けである。
雑誌連載においては各作品の最終ページに一言みたいなものがついているが、極端にゆる~い作品にしようとしてるように見受けられて毎回違和感があった。単行本の帯でも「過度な期待は要注意」とか、売る気ねぇの?と思ってしまう。同じようなキャッチフレーズを使う『みなみけ』は本当に動きがない日常の話だから良いんであって、『がらくたストリート』では内容との間にずれが生じてる。普通に面白いと思うのだが。

同じく帯に「非・正統派ジュブナイル」と書かれているが、「非・正統派」なのは作品ではなく、おそらく作者のほうであろう。
ホームページで、「どこが面白いのか分からない」と言ってみたり、表紙をとると自虐的なマンガが表れたりする。
その反面、大いにひねくれた性格をしていられるようで、単行本に特典をつけてくれた店に関して「この店、なんにでも特典つけてやがる」と書いてみたりもしていて、笑ってしまう。


個人的にかなりプッシュしている作品であり、「電卓式このマンガが面白い 2008」とかやればBEST10には入るね!(笑)

掲載誌のBIRZはこの2ヶ月で6本ほど新連載が始まり、その全てが移籍組という分かりやすいてこ入れに入っている。迷走中…。ホントに、大丈夫なんだろうか。

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by dentaku_no_uta | 2008-12-26 00:43 | マンガ